クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
 それから数日後。
 祐駕くんは仕事で、私は休みの今日、私は引っ越しのダンボールを開き、片付けをしていた。
 仕事に、祐駕くんとの時間に、結婚式の準備。そんな毎日を過ごしていると、なかなか引っ越しの片づけが終わらないのだ。

 すると、不意にインターフォンが鳴る。

 特に宅配便も、来客の予定もなかったはずだけれど。誰だろう?

 不思議にそう思いながら、インターフォンのモニターを覗く。映っていたのは、祐駕くんのお母さんだった。

「ごめんなさいね、突然お邪魔してしまって」
「いえ、とんでもないです。散らかっていますが、どうぞ」
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