クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
【Epilogue 〝幸せな家族〟と未来への誓い】
梅雨前の、からっと晴れた六月上旬。私と祐駕くんは、たくさんの人たちの祝福を受け、結婚式を挙げた。
横浜山手の海からの風が、ガーデンウェディングの私たちを爽やかに包む。
外交官の家で挙げる、外交官の彼とのウェディング。これから私も外交官の妻として生きるのだと実感が湧いて、思わず涙がこみ上げた。
「……――、愛し抜くことを誓いますか?」
神父さんの言葉に、「はい」と答える祐駕くん。そのテールコート姿は、凛としていて格好良い。
だから私も、心を込めて「はい」と答えた。
誓いのキスを胸に刻み、同時に胸に幸せがあふれる。
この幸せを、二人の永遠にしたいと思う。
ふと視線を巡らせると、父の遺影を掲げた母が号泣している。祐駕くんのご両親も、優しく微笑んでいる。
後ろの方では、旭飛が目を真っ赤にしているのも見えた。
みんなが、祝福してくれている。
それが、最初は申し訳なかったけれど、今はとても嬉しい。それは、この愛が〝演技〟じゃなくて〝本物〟だからだ。
横浜山手の海からの風が、ガーデンウェディングの私たちを爽やかに包む。
外交官の家で挙げる、外交官の彼とのウェディング。これから私も外交官の妻として生きるのだと実感が湧いて、思わず涙がこみ上げた。
「……――、愛し抜くことを誓いますか?」
神父さんの言葉に、「はい」と答える祐駕くん。そのテールコート姿は、凛としていて格好良い。
だから私も、心を込めて「はい」と答えた。
誓いのキスを胸に刻み、同時に胸に幸せがあふれる。
この幸せを、二人の永遠にしたいと思う。
ふと視線を巡らせると、父の遺影を掲げた母が号泣している。祐駕くんのご両親も、優しく微笑んでいる。
後ろの方では、旭飛が目を真っ赤にしているのも見えた。
みんなが、祝福してくれている。
それが、最初は申し訳なかったけれど、今はとても嬉しい。それは、この愛が〝演技〟じゃなくて〝本物〟だからだ。