クールなエリート外交官の独占欲に火がついて 〜交際0日な私たちの幸せ演技婚〜
 手を引かれ、二人でベッドの縁に腰かける。するとすぐに背中のファスナーを下ろされ、私はベッドに押し倒された。

「綺麗だ」

 肌を隠す布がなくなり、隠そうとよじった膝の間に持月くんは割り込んでくる。そのまま両腕をシーツに縫い留められ、私は動くことができない。

 持月くんは自分の服を脱ぎ捨てる。互いに一糸纏わぬ姿になると、早急に口づけられた。

 思わず目をつぶる。初めてのキスは、私の唇を優しく押して、すぐに離れていった。

 目を開くと、思ったよりも近くに彼の顔があった。

「映茉」

 急に名前を呼ばれ、思わず胸もお腹の奥もキュンとなる。すると次の瞬間には、彼の指が私の下腹部を滑り下りてきた。

「祐駕くん……あ!」

 名前を呼んでみたら、彼の熱が早急に私の中を貫いた。
 のだけれど。
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