《番外編》愛し愛され愛を知る。
大切な人が出来たら、きっと変わるはず
※ 本編終了から暫く経った頃のお話。
「理仁さん、大変です! 事件っス!」
日曜日の昼下がり、理真と悠真が仲良く昼寝をしていてそれを微笑ましい気持ちで真彩と眺めていると、朔がノックもせずに部屋のドアを開けてきた。
「おい、ノックくらいしろ。それに、騒がしいと理真と悠真が起きちまうだろうが」
「あ、すいません……」
ノックが無かった事と、騒がしくすると悠真たちが起きてしまう事を懸念し注意すると朔は声のボリュームを下げて謝った。
「まあまあ、理仁さん。幸い二人は起きていませんから、ひとまず部屋を移ってはどうですか?」
「ああ、そうだな。朔、隣の部屋行くぞ」
「は、はい! あの、姉さんにも聞いてもらいたいんスけど、大丈夫ですか?」
「私も? それは構わないけど……」
「ったく、一体何だってんだ。悪いな真彩、隣の部屋に行こう。隣なら二人が起きればすぐに気付けるから」
「はい、分かりました」
こうして俺と真彩は朔の話を聞く為に隣の部屋に移動する事になった。
そして――
「それで、何が大変なんだ?」
「そうです! 大変なんです! 兄貴が!」
「翔が、どうした?」
「兄貴が……兄貴が女の人と、歩いていたんスよ!!」
朔が“事件”と口にした全容が明らかになった。
「理仁さん、大変です! 事件っス!」
日曜日の昼下がり、理真と悠真が仲良く昼寝をしていてそれを微笑ましい気持ちで真彩と眺めていると、朔がノックもせずに部屋のドアを開けてきた。
「おい、ノックくらいしろ。それに、騒がしいと理真と悠真が起きちまうだろうが」
「あ、すいません……」
ノックが無かった事と、騒がしくすると悠真たちが起きてしまう事を懸念し注意すると朔は声のボリュームを下げて謝った。
「まあまあ、理仁さん。幸い二人は起きていませんから、ひとまず部屋を移ってはどうですか?」
「ああ、そうだな。朔、隣の部屋行くぞ」
「は、はい! あの、姉さんにも聞いてもらいたいんスけど、大丈夫ですか?」
「私も? それは構わないけど……」
「ったく、一体何だってんだ。悪いな真彩、隣の部屋に行こう。隣なら二人が起きればすぐに気付けるから」
「はい、分かりました」
こうして俺と真彩は朔の話を聞く為に隣の部屋に移動する事になった。
そして――
「それで、何が大変なんだ?」
「そうです! 大変なんです! 兄貴が!」
「翔が、どうした?」
「兄貴が……兄貴が女の人と、歩いていたんスよ!!」
朔が“事件”と口にした全容が明らかになった。