名門の魔法学校を首席で卒業した私、「女のくせに生意気だ」という理由で婚約破棄される〜代わりにもらってくれたのは、入学からずっと首席争いをしていた次席のライバル王子でした〜
だからこの男の悪意なんかで、すべてを台無しにされてたまるか。
これまでみんなで開拓を進めてきた大切な場所を、私の力を認めてくれた開拓兵のみんなを、傷付けさせるわけにはいかない。
私が全部、守ってみせる。
「あんたの思い通りになんか、絶対にさせない! 黒竜は必ず、私が止めてみせる!」
「くっ……!」
マーシュが苛立ちを覚えたように顔をしかめる。
私が口車に乗らず、諦める様子を見せなかったからか、気に食わなそうに歯を食いしばっていた。
すると憤りが頂点に達したのか、魔法で鋼の剣を生成して、怒りのままにこちらに駆け出してくる。
「うらあぁぁぁ!!!」
怒りに狂ったその姿に、私は気圧されることなく冷静に奴を見据えた。
ディルが私を庇うように立っていたけれど、「もう大丈夫」と言って私は前に出る。
ここは、前のように魔法が封じられた空間ではない。
魔術師としてなら、私は絶対にマーシュに遅れなんかとらない。
この男は私が止める。
(性質は雷。形状は鎖。【交錯する雷鎖】)
体内の魔素を高速で操作し、右手に魔素を集中させる。
そしてマーシュの剣が届くよりも先に、四階位魔法を速射した。
右手から鎖状の雷が迸り、こちらに向かってきていたマーシュの肉体を一瞬にして縛り上げる。
同時に奴の全身に、青白い電流が走った。
これまでみんなで開拓を進めてきた大切な場所を、私の力を認めてくれた開拓兵のみんなを、傷付けさせるわけにはいかない。
私が全部、守ってみせる。
「あんたの思い通りになんか、絶対にさせない! 黒竜は必ず、私が止めてみせる!」
「くっ……!」
マーシュが苛立ちを覚えたように顔をしかめる。
私が口車に乗らず、諦める様子を見せなかったからか、気に食わなそうに歯を食いしばっていた。
すると憤りが頂点に達したのか、魔法で鋼の剣を生成して、怒りのままにこちらに駆け出してくる。
「うらあぁぁぁ!!!」
怒りに狂ったその姿に、私は気圧されることなく冷静に奴を見据えた。
ディルが私を庇うように立っていたけれど、「もう大丈夫」と言って私は前に出る。
ここは、前のように魔法が封じられた空間ではない。
魔術師としてなら、私は絶対にマーシュに遅れなんかとらない。
この男は私が止める。
(性質は雷。形状は鎖。【交錯する雷鎖】)
体内の魔素を高速で操作し、右手に魔素を集中させる。
そしてマーシュの剣が届くよりも先に、四階位魔法を速射した。
右手から鎖状の雷が迸り、こちらに向かってきていたマーシュの肉体を一瞬にして縛り上げる。
同時に奴の全身に、青白い電流が走った。