名門の魔法学校を首席で卒業した私、「女のくせに生意気だ」という理由で婚約破棄される〜代わりにもらってくれたのは、入学からずっと首席争いをしていた次席のライバル王子でした〜
想像力を全開に働かせる。
構えた右手に莫大な量の魔素が収束していく。
今までにないほど集中力を研ぎ澄ませて、体内の魔素に全神経を注ぎ込んだ。
三つの魔法が、完璧に重なった感覚が迸る。
「【終幕の太陽】!」
感覚のままに魔法を解き放つと、巨大な真紅の魔法陣が右手に展開された。
瞬間、先刻よりも強烈な輝きを宿す礫が射出される。
それは空中に紅の軌跡を残しながら、黒竜の元に飛来し、巨大な右の翼に衝突した。
刹那、神々しい光が、辺り一面を白く染め上げる。
あまりの威力に、白光で視界が完全に覆われ、昼間だというのに一瞬だけ夜になったように錯覚させられた。
それだけの大規模爆発の直後、魔法を使った私にすら、灼けつくような熱気と鋭い旋風が襲いかかってくる。
森林地帯全体が揺れるほどの衝撃も広がり、その破格の威力の高さを物語ってきた。
次第に視界が晴れてくると、爆発の中心になった場所も明らかになっていく。
「グ、オォ……!」
魔法の直撃を受けた黒竜は、全身が焼け焦げて黒煙を上げていた。
魔装が破れて、本体に多大なダメージが及んだのは一目瞭然。
魔法が直撃した右翼に至ってはほとんど原型をとどめていなかった。
そして奴は糸の切れた操り人形のように、漆黒のその巨体を地面に沈める。
その様子を見ながら、私は自分自身が引き起こした魔法に驚愕していた。
四階位魔法の三つ同時の並列発動は、今の私ならできると思った。
だから発動できたこと自体にさほどの驚きはない。
けど、よもやここまでの破壊力があるとは想像もしていなかった。
これが私の、新しい力。
大好きな魔法を追究し続けて辿り着いた到達点。
構えた右手に莫大な量の魔素が収束していく。
今までにないほど集中力を研ぎ澄ませて、体内の魔素に全神経を注ぎ込んだ。
三つの魔法が、完璧に重なった感覚が迸る。
「【終幕の太陽】!」
感覚のままに魔法を解き放つと、巨大な真紅の魔法陣が右手に展開された。
瞬間、先刻よりも強烈な輝きを宿す礫が射出される。
それは空中に紅の軌跡を残しながら、黒竜の元に飛来し、巨大な右の翼に衝突した。
刹那、神々しい光が、辺り一面を白く染め上げる。
あまりの威力に、白光で視界が完全に覆われ、昼間だというのに一瞬だけ夜になったように錯覚させられた。
それだけの大規模爆発の直後、魔法を使った私にすら、灼けつくような熱気と鋭い旋風が襲いかかってくる。
森林地帯全体が揺れるほどの衝撃も広がり、その破格の威力の高さを物語ってきた。
次第に視界が晴れてくると、爆発の中心になった場所も明らかになっていく。
「グ、オォ……!」
魔法の直撃を受けた黒竜は、全身が焼け焦げて黒煙を上げていた。
魔装が破れて、本体に多大なダメージが及んだのは一目瞭然。
魔法が直撃した右翼に至ってはほとんど原型をとどめていなかった。
そして奴は糸の切れた操り人形のように、漆黒のその巨体を地面に沈める。
その様子を見ながら、私は自分自身が引き起こした魔法に驚愕していた。
四階位魔法の三つ同時の並列発動は、今の私ならできると思った。
だから発動できたこと自体にさほどの驚きはない。
けど、よもやここまでの破壊力があるとは想像もしていなかった。
これが私の、新しい力。
大好きな魔法を追究し続けて辿り着いた到達点。