名門の魔法学校を首席で卒業した私、「女のくせに生意気だ」という理由で婚約破棄される〜代わりにもらってくれたのは、入学からずっと首席争いをしていた次席のライバル王子でした〜
第二話 「代わりにもらってくれたのは」
ディルとの婚約と、領地開拓の手伝いをすることが決まってから一週間後。
私は生家であるガーニッシュ伯爵家の実家に帰ってきていた。
そして到着早々、卒業パーティーで起きた出来事を家族に打ち明ける。
マーシュ様に婚約破棄されたこと。
代わりにライバルだったディルがもらってくれたこと。
見返りとして彼の領地開拓の仕事を手伝わなければいけないことを。
すると父と母は……
「マ、マーシュ殿に、婚約破棄された……?」
「代わりにディル第二王子と、婚約することに……?」
ぽかんとした顔のまま固まってしまった。
無理もない。
私だってまだ事実を飲み込み切れていないのだから。
婚約者のマーシュ様に婚約破棄されて、代わりに王子様と婚約することになるなんてね。
人生、何が起きるかわかったものじゃない。
「お父様とお母様に相談もせず、勝手に決めてしまって申し訳ございません」
「い、いやいや、王家との繋がりが作れたのならなんの問題もないではないか」
「むしろよくやったわね、ローズマリー!」
父と母には何も伝えずに話を進めてしまったので、何を言われるかと不安に思っていたんだけど。
逆に二人からは褒められる結果となった。
私は生家であるガーニッシュ伯爵家の実家に帰ってきていた。
そして到着早々、卒業パーティーで起きた出来事を家族に打ち明ける。
マーシュ様に婚約破棄されたこと。
代わりにライバルだったディルがもらってくれたこと。
見返りとして彼の領地開拓の仕事を手伝わなければいけないことを。
すると父と母は……
「マ、マーシュ殿に、婚約破棄された……?」
「代わりにディル第二王子と、婚約することに……?」
ぽかんとした顔のまま固まってしまった。
無理もない。
私だってまだ事実を飲み込み切れていないのだから。
婚約者のマーシュ様に婚約破棄されて、代わりに王子様と婚約することになるなんてね。
人生、何が起きるかわかったものじゃない。
「お父様とお母様に相談もせず、勝手に決めてしまって申し訳ございません」
「い、いやいや、王家との繋がりが作れたのならなんの問題もないではないか」
「むしろよくやったわね、ローズマリー!」
父と母には何も伝えずに話を進めてしまったので、何を言われるかと不安に思っていたんだけど。
逆に二人からは褒められる結果となった。