名門の魔法学校を首席で卒業した私、「女のくせに生意気だ」という理由で婚約破棄される〜代わりにもらってくれたのは、入学からずっと首席争いをしていた次席のライバル王子でした〜
ガーニッシュ伯爵家の実家を出てから二週間。
ようやくのことで、くだんのピートモス領へと辿り着いた。
自然豊かなプラント大陸に属していることもあり、緑が多く空気が澄んでいる。
そして話に聞いていた通り、すでに主要の町といくつかの村は完成されていた。
町の名前はアース。私たちが住む屋敷もこの町に建てられている。
「もう人も結構住んでるんだね」
「まあほとんどが開拓を手伝ってくれる開拓兵だけどね。主に王国軍からついてきてくれた魔術師たちで、開拓援助や領地防衛を担ってくれているんだ」
なるほど。
ディルがいない間、誰が領地を守っていたのか気になっていたけど、すでに協力者がいたんだ。
それがソイル王国の軍からついてきてくれた人たちなら、なおのこと納得である。
魔術師の育成に精力的に取り組んでいるソイル王国は、高い軍事力を有している。
その軍からやってきたのなら優秀な魔術師たちが揃っているに違いない。
ただ、その魔術師たちがいても開拓が滞っているということは、各地で開拓をせき止めている魔物たちは相当厄介な連中ばかりということだ。
「彼らとはいずれ仕事で一緒になるから、顔合わせと挨拶はその時でいいだろう。荷物もあることだしさっそく屋敷へ行こうか」
「うん、わかった」
そう言って私たちは、町の一角に立つ屋敷へと向かった。
程なくしてそれらしい建物が見えてきて、私は思わず感嘆の声を漏らす。
「おぉ……!」
まだ距離があるけど、ここからでもはっきり見えるほどに大きな屋敷だ。
ようやくのことで、くだんのピートモス領へと辿り着いた。
自然豊かなプラント大陸に属していることもあり、緑が多く空気が澄んでいる。
そして話に聞いていた通り、すでに主要の町といくつかの村は完成されていた。
町の名前はアース。私たちが住む屋敷もこの町に建てられている。
「もう人も結構住んでるんだね」
「まあほとんどが開拓を手伝ってくれる開拓兵だけどね。主に王国軍からついてきてくれた魔術師たちで、開拓援助や領地防衛を担ってくれているんだ」
なるほど。
ディルがいない間、誰が領地を守っていたのか気になっていたけど、すでに協力者がいたんだ。
それがソイル王国の軍からついてきてくれた人たちなら、なおのこと納得である。
魔術師の育成に精力的に取り組んでいるソイル王国は、高い軍事力を有している。
その軍からやってきたのなら優秀な魔術師たちが揃っているに違いない。
ただ、その魔術師たちがいても開拓が滞っているということは、各地で開拓をせき止めている魔物たちは相当厄介な連中ばかりということだ。
「彼らとはいずれ仕事で一緒になるから、顔合わせと挨拶はその時でいいだろう。荷物もあることだしさっそく屋敷へ行こうか」
「うん、わかった」
そう言って私たちは、町の一角に立つ屋敷へと向かった。
程なくしてそれらしい建物が見えてきて、私は思わず感嘆の声を漏らす。
「おぉ……!」
まだ距離があるけど、ここからでもはっきり見えるほどに大きな屋敷だ。