名門の魔法学校を首席で卒業した私、「女のくせに生意気だ」という理由で婚約破棄される〜代わりにもらってくれたのは、入学からずっと首席争いをしていた次席のライバル王子でした〜
第五話 「初めてのお仕事です」
サイプレスさんとの模擬戦が終わり、無事に開拓作戦への参加を認めてもらえた。
一時はどうなることかと思ったけど、なんとか仲間として受け入れてもらえてよかった。
それから屋敷の大広間に戻り、開拓作戦の会議を再開することになった。
「それじゃあ、今回の作戦内容について説明させてもらう」
開拓作戦を指揮するディルが、改めてみんなの前に立ち、今回の作戦の概要を伝えてくれた。
「前々から話している通り、ここより南東に位置する森林地帯を切り拓こうと考えている。優れた土壌であることから、一部を農園、一部を畜産として利用し、領内の食料生産量の急増を目標としている」
私が住んでいる屋敷がある、ここアースの町は、ピートモス領の西部に位置している。
そのため領地の開拓は、東側に広がるように行われていて、森林地帯もここから東の方に見える。
遠目に見た限りだと、確かにまだ開拓が進んでいない場所のようだったので、これから農園や畜産として利用するつもりのようだ。
「しかし森林地帯にはある魔物が住み着いていて、その魔物の駆除をしなければ開拓が行えない」
ある魔物?
どうやら他の開拓兵たちはそれについて知っているようで、ディルは訝しい顔をしていた私に向けて説明をしてくれた。
「大きな蛇の見た目をしている魔物だよ。下手に刺激しなければ森林地帯から出てくることは滅多にないけど、時折人里にやってきて農作物を食い荒らしたり、家畜を攫ったり、人に危害を加えることもある。危険性が高い魔物だ」
確かにそんな危険な魔物がいるなら、開拓事業は進められない。
その魔物の討伐が目標になるってことか。
ただ、ここで私は一つの疑問を抱いた。
一時はどうなることかと思ったけど、なんとか仲間として受け入れてもらえてよかった。
それから屋敷の大広間に戻り、開拓作戦の会議を再開することになった。
「それじゃあ、今回の作戦内容について説明させてもらう」
開拓作戦を指揮するディルが、改めてみんなの前に立ち、今回の作戦の概要を伝えてくれた。
「前々から話している通り、ここより南東に位置する森林地帯を切り拓こうと考えている。優れた土壌であることから、一部を農園、一部を畜産として利用し、領内の食料生産量の急増を目標としている」
私が住んでいる屋敷がある、ここアースの町は、ピートモス領の西部に位置している。
そのため領地の開拓は、東側に広がるように行われていて、森林地帯もここから東の方に見える。
遠目に見た限りだと、確かにまだ開拓が進んでいない場所のようだったので、これから農園や畜産として利用するつもりのようだ。
「しかし森林地帯にはある魔物が住み着いていて、その魔物の駆除をしなければ開拓が行えない」
ある魔物?
どうやら他の開拓兵たちはそれについて知っているようで、ディルは訝しい顔をしていた私に向けて説明をしてくれた。
「大きな蛇の見た目をしている魔物だよ。下手に刺激しなければ森林地帯から出てくることは滅多にないけど、時折人里にやってきて農作物を食い荒らしたり、家畜を攫ったり、人に危害を加えることもある。危険性が高い魔物だ」
確かにそんな危険な魔物がいるなら、開拓事業は進められない。
その魔物の討伐が目標になるってことか。
ただ、ここで私は一つの疑問を抱いた。