名門の魔法学校を首席で卒業した私、「女のくせに生意気だ」という理由で婚約破棄される〜代わりにもらってくれたのは、入学からずっと首席争いをしていた次席のライバル王子でした〜
「シャアァァァ!!!」
こちら側に残った赤蛇は、仲間と分断されたことに憤ったのか鋭い目つきで睨みつけてくる。
青蛇の方はディルが倒してくれると信じて、私は目の前の敵に集中することにした。
(性質は水。形状は剣。【晴天を映す水刃】)
かざした右手に青い魔法陣が展開されて、そこから水で生成された剣が顕現する。
それは意思を持ったように切っ先を赤蛇に向けて、独りでに飛来した。
カンッ! と甲高い音と共に、水の剣は鱗に弾かれてしまう。
「……硬い」
話に聞いていた通り、奴の肉体を覆っている魔装はかなりの硬度があるらしい。
下手な魔法では簡単に弾かれてしまう。
今の魔法も、一応は四階位魔法なんだけど。
これがこの魔物の討伐が難航していた理由の一つ。
確かにこれだけの魔装を持っている魔物は他で見たことがないし、倒すのは困難だろう。
となれば、それ以上に強力な魔法で奴を仕留めるしかない。
「シャアッ!」
赤蛇は地を素早く這って、こちらに襲いかかってくる。
私も魔装で肉体を守っているけれど、さすがに丸呑みにされたらひとたまりもないので奴の攻撃は躱すしかなかった。
身体強化魔法で得た超人的な跳躍力で赤蛇を跳び越えて、後ろ側の地面に着地する。
奴の猛攻によって森の木々がまた押し倒されて、大量の土煙が舞い、激しい地響きが起きていた。
離れている開拓兵たちの元にも衝撃が伝わり、狼狽える声が聞こえてくる。
これ以上、森を傷つけさせるわけにはいかない。長引かせれば開拓兵たちにも攻撃が及ぶ可能性がある。
手早く、確実に、私の全力をぶつけるんだ。
こちら側に残った赤蛇は、仲間と分断されたことに憤ったのか鋭い目つきで睨みつけてくる。
青蛇の方はディルが倒してくれると信じて、私は目の前の敵に集中することにした。
(性質は水。形状は剣。【晴天を映す水刃】)
かざした右手に青い魔法陣が展開されて、そこから水で生成された剣が顕現する。
それは意思を持ったように切っ先を赤蛇に向けて、独りでに飛来した。
カンッ! と甲高い音と共に、水の剣は鱗に弾かれてしまう。
「……硬い」
話に聞いていた通り、奴の肉体を覆っている魔装はかなりの硬度があるらしい。
下手な魔法では簡単に弾かれてしまう。
今の魔法も、一応は四階位魔法なんだけど。
これがこの魔物の討伐が難航していた理由の一つ。
確かにこれだけの魔装を持っている魔物は他で見たことがないし、倒すのは困難だろう。
となれば、それ以上に強力な魔法で奴を仕留めるしかない。
「シャアッ!」
赤蛇は地を素早く這って、こちらに襲いかかってくる。
私も魔装で肉体を守っているけれど、さすがに丸呑みにされたらひとたまりもないので奴の攻撃は躱すしかなかった。
身体強化魔法で得た超人的な跳躍力で赤蛇を跳び越えて、後ろ側の地面に着地する。
奴の猛攻によって森の木々がまた押し倒されて、大量の土煙が舞い、激しい地響きが起きていた。
離れている開拓兵たちの元にも衝撃が伝わり、狼狽える声が聞こえてくる。
これ以上、森を傷つけさせるわけにはいかない。長引かせれば開拓兵たちにも攻撃が及ぶ可能性がある。
手早く、確実に、私の全力をぶつけるんだ。