名門の魔法学校を首席で卒業した私、「女のくせに生意気だ」という理由で婚約破棄される〜代わりにもらってくれたのは、入学からずっと首席争いをしていた次席のライバル王子でした〜
光と風が収まり、視界が開けると、目の前には赤蛇が倒れていた。
全身が黒焦げになり、体の至るところから煙が上がっている。
すでに息もしておらず、絶命しているのが見てわかった。
遠方で戦いを見守っていた開拓兵たちの声が聞こえる。
「な、なんて威力の魔法だ……!」
「あの赤蛇が一撃で……」
四階位魔法の複合発動による独自の魔法――【小さな太陽】。
小さな礫に灼熱の炎と強烈な爆発が宿っていて、接触した瞬間炸裂し、敵を滅殺する。
それぞれの魔法を単体で発動するよりも威力が倍以上に膨れ上がるため、赤蛇の強固な魔装を一撃で貫けたというわけだ。
私自身も多少は魔法の余波を受けたけど、自分の魔素で発動させた魔法は、自らには影響が少ないとされている。
私の場合は魔装も操作して強度を高めているので、無傷で済ませることができた。
「よし、こっちは終わり……」
赤蛇の絶命を確認すると、私はすかさず岩壁の向こう側へ走り出した。
ディルと青蛇の戦況がどうなっているか確認するためである。
壁の反対側からいまだに戦闘音が聞こえてくるので、まだ戦いは続いているようだけど、いったいどっちが優勢なのか。
回り込むように壁を抜けると、身体強化魔法で高速移動をしているディルと、それを追う青蛇の光景が目に映った。
まさに戦闘の真っ只中。だが、決着の時は近そうだった。
全身が黒焦げになり、体の至るところから煙が上がっている。
すでに息もしておらず、絶命しているのが見てわかった。
遠方で戦いを見守っていた開拓兵たちの声が聞こえる。
「な、なんて威力の魔法だ……!」
「あの赤蛇が一撃で……」
四階位魔法の複合発動による独自の魔法――【小さな太陽】。
小さな礫に灼熱の炎と強烈な爆発が宿っていて、接触した瞬間炸裂し、敵を滅殺する。
それぞれの魔法を単体で発動するよりも威力が倍以上に膨れ上がるため、赤蛇の強固な魔装を一撃で貫けたというわけだ。
私自身も多少は魔法の余波を受けたけど、自分の魔素で発動させた魔法は、自らには影響が少ないとされている。
私の場合は魔装も操作して強度を高めているので、無傷で済ませることができた。
「よし、こっちは終わり……」
赤蛇の絶命を確認すると、私はすかさず岩壁の向こう側へ走り出した。
ディルと青蛇の戦況がどうなっているか確認するためである。
壁の反対側からいまだに戦闘音が聞こえてくるので、まだ戦いは続いているようだけど、いったいどっちが優勢なのか。
回り込むように壁を抜けると、身体強化魔法で高速移動をしているディルと、それを追う青蛇の光景が目に映った。
まさに戦闘の真っ只中。だが、決着の時は近そうだった。