2人の夢
発作は落ち着いてきたけど、蒼はそのまま意識を飛ばした。まだ喘鳴は残ってるし、身体熱いし、病院連れてかないとだな。
とりあえず蒼をお姫様抱っこして保健室に運ぶ。

ガラガラ〜
蓮「失礼します。」
保健室の先生「あら、どうしたの?ベッドに運んで?」
状況を察してくれた先生。
蓮「蒼がさっき発作起こしちゃって。吸入したんだけど、熱あるし、喘鳴聞こえるから。俺、父さんに電話するから、ちょっと蒼見ててもらっていいですか。」
保「わかった。」
中高一貫だからこの先生には何度もお世話になってて、俺の父さんが主治医なのも知ってるから話が早い。
俺は父さんに電話をかける。
プルルル…プルルル…ガチャッ
蓮「あ、父さん?」
和「ん、蓮か。どうしたんだ」
蓮「蒼が発作起こして、熱あるし、吸入で発作収まったんだけど…」
和「…熱何度?」
保健室の先生が測ってくれたて、体温計を見た。
蓮「38.7」
和「高いな…発作も起きたし…確か奏が今日午前だけって言ってたからすぐ迎え行ってもらうよう連絡するよ。奏と病院に連れてきてくれ。たぶん入院だな。」
蓮「わかった。」
電話を切って兄ちゃんがくるのを待つ。
< 15 / 83 >

この作品をシェア

pagetop