2人の夢
腕の中の蒼ちゃんは、身体が熱く少し苦しそうにしていて、いつまた発作が起きてもおかしくない様子だ。
車に乗って、軽く診察をすると喘鳴も聞こえ、父さんに連絡を入れ、急いで病院へ向かう。
俺は、今年の4月から、父さんの病院で、呼吸器内科の医師として働いている。子供の時から、父さんの背中を見て医者に憧れた。そんな父さんは小児科だけど、小さな身体で必死に耐えてる蒼ちゃんを見て救ってあげたいと思って、俺は呼吸器内科の医者になった。

病院に着くと、
父さんが救急外来の前で待っていた。
和「2人ともありがとう。奏手伝え。蓮は、蒼ちゃんは大丈夫だから、目覚めた時に近くに入れるようにソファに座って待ってて。」
奏・蓮「うん。」


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