2人の夢
みんなの言うこと聞いて体育しなきゃ良かった…
確かに自分の身体が弱ってるのはわかる。
蒼「うん…」
奏「歩けるようになったら歩いていいけど、走っちゃダメだよ。喘息出ちゃうよ?」
蒼「うん…」
奏「歩けるようになったら退院できるから頑張ろうな?」
蒼「退院!わかった!」
退院は嬉しい!
奏「でも、運動禁止と薬はちゃんとすることと薬を肌身離さず持つことだよ」
蒼「うぅ… わかった…」
奏「それでさ、今回の発作の状況聞いたんだけどさ」
あれ?奏くん怒ってる?
てか、蓮言ったの?!
すぐに蓮を見ると目が合う。
蓮「主治医には言うしかないだろ」
蒼「…」
奏「具合悪いの隠そうとしたんだって?走って発作出て、空き教室で発作出て鍵閉めて誰も来ないようにしたんだって?発作後に体育して倒れたんだって?薬持ってなかったんだって?」
蒼「はい…」
全部当たってる。
奏「死にたいの?」
蒼「ごめんなさい…」
奏「全て自殺行為だよ。次ないからな。俺、言っとくけど主治医としては手抜かないよ?」
蒼「ごめん…なさい…グスッ」
奏「蓮、お前もちゃんと見てろ。まじで、このままだと死ぬぞ。」
蓮「わかってる。」
奏「はい、話終わり〜」
優しい奏くんにもどった。
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