2人の夢

蓮side

蓮side

俺はいつも学校に行く前に蒼を迎えに行く。
家から出てきた蒼は、明らかに顔色が悪くて、具合が悪そうだった。でも、本人は大丈夫しか言わない。これ以上何を聞いても答えてくれないだろう。
限界になる前に保健室に連れてくしかないな。

俺たちは2人とも、
中高一貫のこの学校に通っていて、今は高校3年生で同じクラス。
俺たちが教室に着くと、蒼の友達の柚葉(ユズハ)と俺の友達の海(カイ)がそれぞれやってきて、
柚「蒼!蓮くん!おはよー!蒼話したいことあるの〜」
柚葉が手を引いて蒼と席に着く。
海「よ!朝からラブラブだねー(ニヤニヤ) 蓮がいるから蒼ちゃんに男がよれないだけでモテそうだよね〜(ニヤニヤ)」
蒼「…うるさい。わかってるよ。」
海は、とてもいいやつだ。かっこよくて、性格も良くて、爽やか。バスケ部で、中学でも高校でもキャプテンしてて、人気者だ。何より俺の理解者。でも、朝からこーゆー絡みはいらない。
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