2人の夢

蒼side

蒼side
目の前に怒った顔をしている蓮の顔がある。昼休みになった瞬間に手を引いて非常階段に連れて来られた。
蒼「な、何…?」
蓮「具合悪いんでしょ?なんで隠すの。具合悪かったらすぐ言えって言ってるだろ。」
怖い…怒ってる…
蒼「悪くないもん。グスッ」
私が泣きそうになってるからか、蓮が優しい口調変わる。
蓮「蒼?具合悪いの隠して辛いのは蒼だよ?ここ最近発作ないけど、発作起きたらどうするの?喘息なんだからね?身体弱いんだから、無理しちゃだめだよ?保健室行こ?」
蒼「身体弱くないもん…発作起きないもん…」
私弱くない、発作だって起きない。保健室行ったら、絶対病院だもん。嫌だ。
蓮「蒼?保健室行こ?」
蒼「やだ…具合悪くない…」
蓮「蒼?」
蒼「弱くないもん!」ダッ
急いで非常階段を出て、走って人の滅多に来ない空き教室に入り、蓮にバレないように鍵を閉める。
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