夜の声
幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする
院内の床屋で
髪を剃った
今は傷がつくと困るから
バリカンで
髭も剃刀は禁止だった
久しぶりに
ニットキャップを脱いで
売店に行き
残り少ない
サージカルマスクを買った
注文していた〈BURRN!!〉
を受け取り
またいつもの
白い部屋に戻る
繰り返す日々は
生きたいという思いを
時に諦めに変えてしまいそうで
怖くなるけれど