夜の声

麻薬といっても

毒々しい色のただの錠剤だった

氷水で飲む

何てことはない


多幸感がでるわけでも

気持ち良くなるわけでもなく


点滴をつないだ左手を

ひっぱらないように

そっと横になった
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