夜の声
病院の売店は混んでいて
白衣を着た職員に押されながら
片隅の本を立ち読みしていた



毎日の日課で
読みたい本がなくても
来てしまう

本屋に行きたいと
願っても

今はAmazonが精一杯で

ここから出たいと
切に願い
かなわず

またここにくる


おにぎりが足元に落ちた
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