ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
「やあ。君が人間として存在する期間もあと八十五日ほどか。調子はどうだい」

「俺はもっとずっと、凛のそばに居たい」

岸辺は静かにほほ笑んでうなずくと、口を開いた。

「刑期をのばしてほしいなんて、君は変わった死神だね。細則に記載された通り、人間の体に収監される期間は九十日間。つまりあと八十五日ほどで君は死ぬ。。

さらにそこから先五十年間、器ははく奪され、魂のまま漂い続けるという刑に処される。

この処分内容は、変えることはできない」

「でも、凛を独り置いて消えてしまうなんて、できない」
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