ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
翼に自殺を咎められて良かったのかもしれない。

でも、こうして生きてはいるものの、何のために生きているのか分からない。

翼の秘密を知らないうちは、彼を愛し、愛されることで、生きていてよかったと思えた。
けど今はその翼もそばに居ない。

誰一人として自分を理解してくれる者がいない孤独な世界に、再び放り出されたような気持だった。
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