ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
そこに、インターホンが鳴った。

翼が戻ってきたと思い、凛は画面に飛びつくように駆け寄った。

どうしようもない孤独に身を置かれた凛には、愛する相手でも、憎むべき相手でも、どんな相手でもいいからそばに居て欲しかった。

これ以上、誰にも本心を届けられないまま、感情を押し殺して生きていたら、心も体も悲鳴を上げるだろう。

凛は、感情をぶつける先を欲していた。自分のすべてを受け止めてくれる相手を。
翼のように、どんな思いも受け止めようとしてくれる存在を。

やっぱり、翼と一緒にいたい。
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