ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
「死ぬためのエネルギー?」
凛は岸辺の前にお茶を差し出しながら尋ねた。岸辺が湯呑を受け取り、うなずいた。
「そう。生きることにエネルギーが必要なのと同じく、生命活動を断絶するのにも、相当なエネルギーがいる」
そこまで言うと、岸辺はテーブルの上で手を組み、まっすぐに凛を見た。
「ここで大事なのは、死神は人を死なせるのではなく、死の手助けをするだけ、ということなんだ。
死神は、人の生き死にを左右する立場にはない。死神たちにも、誰がいつ死ぬことになるのかをコントロールすることはできないんだ」
凛は岸辺の前にお茶を差し出しながら尋ねた。岸辺が湯呑を受け取り、うなずいた。
「そう。生きることにエネルギーが必要なのと同じく、生命活動を断絶するのにも、相当なエネルギーがいる」
そこまで言うと、岸辺はテーブルの上で手を組み、まっすぐに凛を見た。
「ここで大事なのは、死神は人を死なせるのではなく、死の手助けをするだけ、ということなんだ。
死神は、人の生き死にを左右する立場にはない。死神たちにも、誰がいつ死ぬことになるのかをコントロールすることはできないんだ」