ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
岸辺はにっこりと笑った。

「君を好きになったから、じゃないのかな」

「それだけのことで?」

「それだけのこと、とかたづけられる感情ではないよ」
岸辺は言うと立ち上がった。

「突然邪魔してすまなかったね。急いであなたと話しがしたかったものだから」

そう言うとお茶を飲み干し、岸辺は立ち上がった。
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