ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
「もし許してくれるなら、もう少し話がしたい」
翼が言った。凛は答えずじっと立ち尽くした。

「だめか」
翼がたずねる。

「だめなの・・・」
凛は顔を両手で覆い、言った。

「だめなの。翼さんがどんな人でも、死神でも、一緒にいたいの。私」
肩が震えている。

「一緒にいて?翼さん」
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