ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
夏美に、赤ん坊を抱かせる凛。

産院からひとり、小さな息子を抱いてマンションに戻る凛。

夜泣きする赤ん坊をひとり、背負ってあやす凛。

小学生になった息子と、大声で喧嘩する凛。

喧嘩のあとに、息子の好物の唐揚げを揚げる凛。

翼の写真を見つめて笑う凛。

息子が社会人になり、結婚相手を連れてくるのを迎える凛。

翼の写真の前で、泣く凛。

孫を抱く凛。

定年退職の日に、大きな花束を抱えて家に帰る凛。

病院で、真剣に医師の話に耳を傾ける凛。

次第に痩せていく凛。

病床で、「ショウ」という名の息子と、手を握り合う凛。
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