ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした

死神が尋ねる。

「鳥海拓斗がお前に対してそれほどまでに後ろめたいのは、どうしてなんだ」

「あの人、みんなは知らないけど、ギャンブルにのめり込んでいるんです。多分、依存症なんだと思います。毎日のようにお金の無心をしてきて、これで最後、これで最後、ってずるずると、しまいには私まで借金をさせられました」

凛は一気に言い切って、ため息をこぼした。

「夏美が拓斗に私のことを話しましたけど、それはみんな、でたらめです。すごく怒ってた、とか取り乱している、とか、キレると手に負えないとか」

「夏美は鳥海拓斗にでたらめを言ったのか」