ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
耳元で死神の声が甘く響く。

「どうなんだ、言え」

妖艶に響くバリトンが耳から流れ込んで、じかに心臓をぎゅっと締め付けた。

「そこ、気持ちいい・・・です」

凛は泣きそうな顔で死神の目を見て言った。熱い指先が執拗に、その一点を愛撫し続けた。

「ここが気持ちいのか?こうされたいのか?」

凛はこくこくと頷いて唇を噛んだ。

「だめっ、感じちゃうっ・・・」
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