ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした

クリスマスの朝 再び抱き合って

そして十二月二十五日。
部屋に舞い降りた死神との一夜が明けた、クリスマスの朝。

出勤しなければならないというのに、死神は凛を離してくれず、凛は朝日が差し込むベッド強引に連れ戻されていた。
一度果てても、死神の攻めはなおも続く。

「もうだめ、もうだめ、許して」


そこに突如、インターホンのブザーが鳴り響いた。

「こんな早くに誰だろう」

凛は火照る体を再びパジャマに包んで立ち上がった。
< 44 / 167 >

この作品をシェア

pagetop