ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
胸の内から、いろいろな言葉が押し寄せる。整理できずに押しだまり、凛は首を横に振った。

「凛は、昨晩はどうやって過ごしたの?ひとりで寂しい思いをさせちゃったよね、きっと。彼氏とイブを過ごすより、親友の凛と過ごすべきだったな、って今更反省だよ」

そう言って夏美は眉根を寄せて微笑むと、

「でも・・・今晩も彼と鳥居ホテルのデラックスルームにお泊りだから・・・今度あらためて、女二人で飲もうね」

と言った。

───昨日の昼前までは私の彼氏だった人と、お泊りデートか・・・
心の中で呟いた。

「凛はほんと、心が広いなぁ。私の自慢の幼馴染だよ!」
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