ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
右に目を向ければ光輝く美しい橋を、テールランプの光の粒が列をなして渡るのが見える。ガラスの向こうには、星々が舞い降りたかのような煌めきでいっぱいの世界が広がっていた。
窓を横目にドアを開ければ、キングサイズのベッドが中央に置かれたベッドルーム。
その部屋のガラスで仕切られた空間には、ちょっとしたプールにもみえるジャグジー付きの巨大なバスタブがあり、すでに張られた湯の上に赤いバラの花びらが揺蕩い、浴槽の淵にはシャンパングラスとボトルが、待っていた客人にウインクのあいさつをするかのようにきらりと光った。
「翼さん、どうやってこの部屋を」
「黒木翼は鳥居グループのホテルを定宿にして執筆してるらしい。コンシェルジュのほうから声をかけてきてこの部屋を案内してくれた」
「拓斗とはどんな話を?」
窓を横目にドアを開ければ、キングサイズのベッドが中央に置かれたベッドルーム。
その部屋のガラスで仕切られた空間には、ちょっとしたプールにもみえるジャグジー付きの巨大なバスタブがあり、すでに張られた湯の上に赤いバラの花びらが揺蕩い、浴槽の淵にはシャンパングラスとボトルが、待っていた客人にウインクのあいさつをするかのようにきらりと光った。
「翼さん、どうやってこの部屋を」
「黒木翼は鳥居グループのホテルを定宿にして執筆してるらしい。コンシェルジュのほうから声をかけてきてこの部屋を案内してくれた」
「拓斗とはどんな話を?」