ズタズタに傷ついた私に滾る溺愛をくれたのは、美しい裸身の死神でした
凛はあいまいにほほ笑んだ。翼は、ああ、と答えた。夏美はビールを一口飲んで、言った。

「翼さんと凛は、まだ出会って日が浅いんだよね」

凛はうなずいた。

「じゃあ私が翼さんの彼女に立候補してもいいよね」

夏美は言って、凛を見つめた。
凛はじっと考えを巡らせ、思い切ったように首を横に振った。

「やめたほうがいいと思う」

やはり、元死神を、友達の恋人にと進めるわけにはいかない。
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