不良男子はお人好しちゃんを振り向かせられない。
ぎゅっと抱きしめられる。


蓮夜「こうしたら、もう逃げれねぇだろ?お前は俺に勝てない」

澪「わ、わかったよ……もう見せないからやめて」

蓮夜「は?見せるなとは言ってねぇだろ」

澪「えええ……」

蓮夜「タイミングを考えろ」

澪「はーい……」
 (もう意味わかんないけどいいや……)

たったったと階段を登り、パジャマを取ってきた澪はそのままお風呂に入って行った。

蓮夜が料理を机に並べ、風呂に入って上がると……。


蓮夜「服忘れた」


ズボンを履いた状態で出てきた。


澪「れ、蓮夜くん!風邪ひいちゃうよ……!!」

蓮夜「……」


ソファに座っている澪の方にズカズカ近寄っていく蓮夜。


澪「服、持ってきてあげようか……?」

蓮夜「そうじゃねぇだろ。もっと、意識しろよ」

澪「……私、蓮くんが思ってるよりドキドキしてると思うよ……?」

蓮夜「は……?」
 (なんだよその顔……可愛い)
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