大嫌いなはずなのに。~私を弄んだ御曹司に溺愛されます~

「最悪すぎる…会社行きたくない……」


 目を覚ますと、桐生くんはもういなくて、書置きだけが残されていた。仕事のため、早くに出社したみたい。


「はあ……」


 私はまた大きなため息をついた。


 なんでこうなっちゃうんだろう…!私、流されやすすぎない!?


 桐生くんのことなんて大嫌いなのに、どうして拒めないんだろう…。


「あんな簡単に手を出すような遊び人、大嫌いなのにっ!」


 それなのに抱くときは優しくて私を気遣ってくれていて…、それもむかつく!誰にだってそうしてるに決まってるのに!絆される私にも腹が立つ!!


 私は一人残されたベッドで憤慨した。


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