大嫌いなはずなのに。~私を弄んだ御曹司に溺愛されます~
その日から私は、桐生くんを避けるようになった。
教室でも生徒会室でも、必要以上に話すことはなくなった。
ショックだった。
噂は本当だったのだと、身をもって知ってしまった。
信じていた人に裏切られたのだ。
私の初めては、彼の遊びのひとつとして消えてしまった。
時が経つと、なんだか腹が立ってきた。
好きでもない癖に、私にえっちなことをして、からかわれたのだと思った。
それから桐生くんのことは大嫌いになったし、男子とも距離を置くようになった。