魔女のお菓子
シャロンとお菓子
「これもらってください!」
「はあ」
「煮るなり焼くなりしていいので!!」
「え、ちょ――転移魔法使うのずるくない?!」
ポカーンと無理やり渡されたお菓子らしきものを片手に立ち尽くす。とりあえず受け取った、いや受け取らされてしまった丁寧に包まれたラッピングをほどく。中から出てきたものは、砂糖がまぶされたクッキー。どこからどう見ても甘そうな……。
「あいつにやるか」
転移魔法。この世界には偉大なる魔女が遺した遺産があり、誰でも魔法が使えるようになっている。便利な時代がきたものだ。
きっとあそこにいるだろうと向かった先は、図書館。本の虫であるため、日中は必ずといっていいほどいる。噂をすれば――――図書館であることを忘れて思わず大声で名前を呼んでしまった。
「シャロン」
「はあ」
「煮るなり焼くなりしていいので!!」
「え、ちょ――転移魔法使うのずるくない?!」
ポカーンと無理やり渡されたお菓子らしきものを片手に立ち尽くす。とりあえず受け取った、いや受け取らされてしまった丁寧に包まれたラッピングをほどく。中から出てきたものは、砂糖がまぶされたクッキー。どこからどう見ても甘そうな……。
「あいつにやるか」
転移魔法。この世界には偉大なる魔女が遺した遺産があり、誰でも魔法が使えるようになっている。便利な時代がきたものだ。
きっとあそこにいるだろうと向かった先は、図書館。本の虫であるため、日中は必ずといっていいほどいる。噂をすれば――――図書館であることを忘れて思わず大声で名前を呼んでしまった。
「シャロン」