透明なフォトブラフ

「秋本もごめん。驚いたよな」

「ううん。大丈夫、面白い人だね」

ニコニコと笑って許してくれた。

そして、バイトの終わる時間になったので、着替えを済ませた。

「すみません。お先に失礼します」

志穂さんは、スマホを見ていて気づいていないようだった。

「志穂さん、俺、帰りますね」

もう一度声をかけると俺を見て笑顔になった。

「酒井くんお疲れ様。気をつけてね」

俺は不思議な思いながら家に帰った。