透明なフォトブラフ
菜緒 side
目を覚ましたら、白い天井が見えた。
私はベッドに寝かされていることに気づいた。
頭に違和感を感じて触ってみると、包帯が巻かれていた。
そうだ、私、家に帰ってすぐに、テストの結果を見せるようにお母さんに言われてそれを見たお母さんが怒って…それよりあとは覚えていない。
「菜緒、目覚ましたか」
「千紘、お兄ちゃん?」
無意識にそう呼んでいた。
パイプ椅子に腰掛けた。
「その呼び方、久しぶりだな。気分はどうだ?」
「私、なんで病院なんかにいるの?」
状況がよくわからない。
私はベッドに寝かされていることに気づいた。
頭に違和感を感じて触ってみると、包帯が巻かれていた。
そうだ、私、家に帰ってすぐに、テストの結果を見せるようにお母さんに言われてそれを見たお母さんが怒って…それよりあとは覚えていない。
「菜緒、目覚ましたか」
「千紘、お兄ちゃん?」
無意識にそう呼んでいた。
パイプ椅子に腰掛けた。
「その呼び方、久しぶりだな。気分はどうだ?」
「私、なんで病院なんかにいるの?」
状況がよくわからない。