春待月の一夜のこと
「俺にもそのお店教えて。田中さんのポテトサラダ食べたい」
「え……知り合いに働いてるところ見られるのって恥ずかしいんだけど」
「はーい、これショップカードね。基本日曜日が定休日なんだけど、不定期に休むこともあるからその時は許してねー。その代わり、次来てくれた時にサービスするから」
突如現れたマスターが、そう言いながら真帆以外の三人の前に一枚ずつショップカードを置いていく。
「うちの店自慢の、田中ちゃんのポテトサラダをみんなに振舞えるなんて嬉しい限りだよー」
そう言って本当に嬉しそうに笑うマスターは、もう既にいっぱいのテーブルに更に持って来た小鉢を並べていく。
「これ、サービスねー。ナッツのクリームチーズ和え。お好みではちみつかけて食べてね。お酒のおかわりは?」
訊かれて、みんなして一斉に自分のグラスを見る。そういえば乾杯もまだだったことに、今更ながら気が付いた。
まあ、それどころではなかったのもあるけれど。
「え……知り合いに働いてるところ見られるのって恥ずかしいんだけど」
「はーい、これショップカードね。基本日曜日が定休日なんだけど、不定期に休むこともあるからその時は許してねー。その代わり、次来てくれた時にサービスするから」
突如現れたマスターが、そう言いながら真帆以外の三人の前に一枚ずつショップカードを置いていく。
「うちの店自慢の、田中ちゃんのポテトサラダをみんなに振舞えるなんて嬉しい限りだよー」
そう言って本当に嬉しそうに笑うマスターは、もう既にいっぱいのテーブルに更に持って来た小鉢を並べていく。
「これ、サービスねー。ナッツのクリームチーズ和え。お好みではちみつかけて食べてね。お酒のおかわりは?」
訊かれて、みんなして一斉に自分のグラスを見る。そういえば乾杯もまだだったことに、今更ながら気が付いた。
まあ、それどころではなかったのもあるけれど。