身代わりから始まる恋 〜白い悪魔の正体は甘くて優しい白馬の王子!?〜
「お待たせ」
「待ってないよ」
「仕事、大丈夫なの?」
「今日は早番だったから」
彼はにこっと笑う。香蓮の胸は恋の金の矢が刺さったかのようにきゅんとした。
彼が予約した店に連れて行かれ、驚いた。
店内は暗く、壁面には大きな水槽があり、フロアにもあちこちに多角形の水槽がある。様々な種類の金魚がひらひらと泳いでいた。光が幻想的に照らしてゆらゆらと揺れている。
「すごい! 素敵!」
「アクアリウムアーティストが演出を手掛けたレストランなんだ。気に入ってもらえたみたいで良かった」
大水槽に近い席に案内されて座り、メニューを見る。値段が書いていない上に内容も豊富で、なにをどう選んでいいのかわからなかった。
困っていると、澄玲が声をかけてきた。
「嫌いなものがないなら、お任せコースでどうかな」
「……そうする」
彼が店員を呼んで注文を伝える。
しばらくして食前酒と可食花で飾られたアボカドムースと生ハムのアミューズが運ばれてきた。
ムースにはチーズが入っているようでクリーミィーだった。生ハムの塩味との対比が楽しい。
「おいしい! こんなお店知ってるなんてすごいね」
「ネットの口コミで探したんだ」
彼はにこにこと答える。
アミューズを食べ終えると、彼は表情を引き締めた。
「待ってないよ」
「仕事、大丈夫なの?」
「今日は早番だったから」
彼はにこっと笑う。香蓮の胸は恋の金の矢が刺さったかのようにきゅんとした。
彼が予約した店に連れて行かれ、驚いた。
店内は暗く、壁面には大きな水槽があり、フロアにもあちこちに多角形の水槽がある。様々な種類の金魚がひらひらと泳いでいた。光が幻想的に照らしてゆらゆらと揺れている。
「すごい! 素敵!」
「アクアリウムアーティストが演出を手掛けたレストランなんだ。気に入ってもらえたみたいで良かった」
大水槽に近い席に案内されて座り、メニューを見る。値段が書いていない上に内容も豊富で、なにをどう選んでいいのかわからなかった。
困っていると、澄玲が声をかけてきた。
「嫌いなものがないなら、お任せコースでどうかな」
「……そうする」
彼が店員を呼んで注文を伝える。
しばらくして食前酒と可食花で飾られたアボカドムースと生ハムのアミューズが運ばれてきた。
ムースにはチーズが入っているようでクリーミィーだった。生ハムの塩味との対比が楽しい。
「おいしい! こんなお店知ってるなんてすごいね」
「ネットの口コミで探したんだ」
彼はにこにこと答える。
アミューズを食べ終えると、彼は表情を引き締めた。