身代わりから始まる恋 〜白い悪魔の正体は甘くて優しい白馬の王子!?〜
「実を言うと、小学生のとき君が好きでさ。再会して一気に再燃しちゃったっていうか……」
澄玲はしきりに短い髪をかきあげ、目をそらす。
「小学生のとき? なんで?」
「名前。クラスメイトに白葉を白菜ってからかわれたとき、君がかばってくれたんだよ」
「覚えてない」
驚く香蓮に、彼は苦笑した。
「白い葉っぱってロマンチックだとか、英語だとホワイトリーフでかっこいいとか、白菜は栄養があっておいしくて鍋物には欠かせないとか。クラスメイトにもう二度とすきやきもしゃぶしゃぶも食べるなって怒ってた」
「なんか恥ずかしい」
香蓮はどういう表情をしたらいいのかわからなくなった。
「だから君がおぼれたときには本当に怖かった。すぐに助けることができてよかった」
「あのときは本当にありがとう。私も好きだった」
思わず言った自分に驚き、香蓮は口に手を当てた。
「うれしいな」
彼は目を細めて香蓮を見た。
「今は……どうなのかな」
彼に聞かれて、香蓮はうつむく。
言ってもいいのだろうか。
不誠実で移り気な女と思われないだろうか。
だけど。
彼は正直に告白してくれたのだ。自分も正直になるべきだ。
「好きです」
言った直後、彼に包まれるように抱きしめられた。
Tシャツ越しに彼の胸板を感じて、心臓が早鐘を打つ。
澄玲はしきりに短い髪をかきあげ、目をそらす。
「小学生のとき? なんで?」
「名前。クラスメイトに白葉を白菜ってからかわれたとき、君がかばってくれたんだよ」
「覚えてない」
驚く香蓮に、彼は苦笑した。
「白い葉っぱってロマンチックだとか、英語だとホワイトリーフでかっこいいとか、白菜は栄養があっておいしくて鍋物には欠かせないとか。クラスメイトにもう二度とすきやきもしゃぶしゃぶも食べるなって怒ってた」
「なんか恥ずかしい」
香蓮はどういう表情をしたらいいのかわからなくなった。
「だから君がおぼれたときには本当に怖かった。すぐに助けることができてよかった」
「あのときは本当にありがとう。私も好きだった」
思わず言った自分に驚き、香蓮は口に手を当てた。
「うれしいな」
彼は目を細めて香蓮を見た。
「今は……どうなのかな」
彼に聞かれて、香蓮はうつむく。
言ってもいいのだろうか。
不誠実で移り気な女と思われないだろうか。
だけど。
彼は正直に告白してくれたのだ。自分も正直になるべきだ。
「好きです」
言った直後、彼に包まれるように抱きしめられた。
Tシャツ越しに彼の胸板を感じて、心臓が早鐘を打つ。