身代わりから始まる恋 〜白い悪魔の正体は甘くて優しい白馬の王子!?〜
電話は迷惑だろうから、メッセージを作成する。
なんども打ち間違えた。別れを告げる、それをどう表現したらいいのか。手が震え、心臓が切り裂かれるように激しく痛む。
「貸せよ!」
焦れた雄聖がスマホを奪い、ささっと打ち込んで送信した。
「なにするのよ!」
奪い返したスマホを見て愕然とした。
『お前みたいな不細工、別れる。ちょっと違反したくらい見逃さないなんて心が狭くてサイテー! お前なんか警察やめろ!』
とうてい香蓮が思いつかない内容だった。
「ついでにブロックしておいてやった」
香蓮は悔しくてうつむいた。澄玲という人質の前に、香蓮はなすすべもない。
翌日もうんざりと仕事をして定時に帰ろうとした。
なぜか雄聖がついてくる。
「ついてこないで」
「俺たちつきあってるのに?」
「つきあってない!」
「前はおとなしかったのに、それが本性か?」
「あなたに言われたくない」
足早にビルの外に出て、驚いた。
澄玲がいたからだ。
ダークレッドのドゥカティのバイクのそばに立ち、いつかと同じようにTシャツにジーンズという軽装だった。
なんども打ち間違えた。別れを告げる、それをどう表現したらいいのか。手が震え、心臓が切り裂かれるように激しく痛む。
「貸せよ!」
焦れた雄聖がスマホを奪い、ささっと打ち込んで送信した。
「なにするのよ!」
奪い返したスマホを見て愕然とした。
『お前みたいな不細工、別れる。ちょっと違反したくらい見逃さないなんて心が狭くてサイテー! お前なんか警察やめろ!』
とうてい香蓮が思いつかない内容だった。
「ついでにブロックしておいてやった」
香蓮は悔しくてうつむいた。澄玲という人質の前に、香蓮はなすすべもない。
翌日もうんざりと仕事をして定時に帰ろうとした。
なぜか雄聖がついてくる。
「ついてこないで」
「俺たちつきあってるのに?」
「つきあってない!」
「前はおとなしかったのに、それが本性か?」
「あなたに言われたくない」
足早にビルの外に出て、驚いた。
澄玲がいたからだ。
ダークレッドのドゥカティのバイクのそばに立ち、いつかと同じようにTシャツにジーンズという軽装だった。