身代わりから始まる恋 〜白い悪魔の正体は甘くて優しい白馬の王子!?〜
香蓮が立ちはだかったせいで雄聖は白バイに手を出せない。
「邪魔するな!」
「きゃあ!」
香蓮はつきとばされ、倒れ込んだ。それを見て雄聖ははっと立ち止まる。やばい、とうろたえているのが香蓮からもわかった。
「大丈夫か!」
澄玲が柵を超えて駆け寄り、香蓮を抱き起す。
「大丈夫……」
澄玲は香蓮を紅美佳にあずけ、雄聖の前に立つ。
周囲がざわめきとともに彼らを見る。
「警察官の前で暴力を働くとはな」
怒りをはらむ声に、雄聖は顔をひきつらせた。
「ちょっと押しただけじゃないか」
「暴行の現行犯だ」
にじりよる澄玲に、雄聖は周囲を見た。人に囲まれ、隙間はない。彼は駆け出す。人のいない方へ、つまりは二輪の訓練コースへ。
澄玲は白バイにまたがり、それを追った。
同時に仲間に無線を入れる。
階段を駆け下りる雄聖を、澄玲のバイクも駆け下りて追う。
澄玲は雄聖を追い越し、足をついてバイクを反転させた。正対する形になり、雄聖は再び階段を駆け上って逃げる。
澄玲はバイクで駆けあがってそれを追い、司会にも無線を入れた。
「邪魔するな!」
「きゃあ!」
香蓮はつきとばされ、倒れ込んだ。それを見て雄聖ははっと立ち止まる。やばい、とうろたえているのが香蓮からもわかった。
「大丈夫か!」
澄玲が柵を超えて駆け寄り、香蓮を抱き起す。
「大丈夫……」
澄玲は香蓮を紅美佳にあずけ、雄聖の前に立つ。
周囲がざわめきとともに彼らを見る。
「警察官の前で暴力を働くとはな」
怒りをはらむ声に、雄聖は顔をひきつらせた。
「ちょっと押しただけじゃないか」
「暴行の現行犯だ」
にじりよる澄玲に、雄聖は周囲を見た。人に囲まれ、隙間はない。彼は駆け出す。人のいない方へ、つまりは二輪の訓練コースへ。
澄玲は白バイにまたがり、それを追った。
同時に仲間に無線を入れる。
階段を駆け下りる雄聖を、澄玲のバイクも駆け下りて追う。
澄玲は雄聖を追い越し、足をついてバイクを反転させた。正対する形になり、雄聖は再び階段を駆け上って逃げる。
澄玲はバイクで駆けあがってそれを追い、司会にも無線を入れた。