目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
◇47 アドマンス領
スラス伯爵家の屋敷を出て少し経つと、隣に位置するアドマンス領に入った。
入った瞬間に、景色が変わった。周りは緑が広がっていて。自然溢れる、とても広大な領地だと聞いてはいたけれど、ここまでとは思わなかった。
「うわぁ、緑だね」
「アドマンス領は、山もあるけど海にも面してるんだよ」
「へぇ、じゃあ海産物もあるってことか」
「そうそう」
首都は海に面していないから、海を見るのは今回が初めて。異世界の海ってどんな感じなんだろう。屋敷からは海も見えるって言ってた、眺めもいいってお母様から絶賛してたし。楽しみだなぁ。
3日目の泊まる宿はアドマンス領の宿。到着すると、領民の方々は私達を歓迎してくれた。お久しぶりです、ご夫人方。と。あと、私の事は皆知っていたらしい。新しいアドマンス家の娘だって。
でも、一緒に来た二人のことは不思議に見ていて。まぁ、顔が似てるから兄妹か何かだと思ってしまうのも無理はないよね。だから、ちゃんと説明をした。なるほど! とすぐ納得してくれたみたい。よかった。
夕食も、次の日の朝食も美味しくて、周りの方々からのおもてなしもあって。とても良い時間を過ごすことができた。
次の日の出発時にはもう少し滞在されてもいいのに、と残念がられてしまったけど、首都に戻る時もまたここに泊まる事になるから、またよろしくお願いしますと一言残して出発した。
「涼しいね、アドマンス領」
「だね、快適~」
首都は暑かったのに、途中から全然暑苦しくなくなった。馬車から降りても全然快適。今首都は一体気温何℃なんだろう、お父様とお兄様干上がってないかな、大丈夫かな。まぁ毎年の事なんだろうから慣れてるか。
進むたび外の景色が変わって、私達は揃って外を眺めていた。そしたら、思ったよりすぐ屋敷についてしまって。ぜーんぜん退屈しなかったな。二人といたのもあるか。
それにしても、とっても素敵な屋敷。首都のタウンハウスとはまた違った感じね。
「お待ちしておりました」
「久しぶりね、ばあや」
「今年もお邪魔させてもらいますね」
私達の事は事前に知らせてあったみたいだから、ようこそいらっしゃいました、と歓迎してくれた。私、いきなり出来た娘だからちょっと戸惑っちゃったりしないかな、と不安ではある。ここ、3週間くらい滞在するんだけど、大丈夫かな?
そう思いつつ、ばあやと呼ばれるメイド長さんに案内をしてもらった。私の事は気軽にばあやとお呼びください、と言ってくれて。お言葉に甘えてそうさせていただきます。
お部屋は一人ずつ用意されているみたいで、ここではナナミちゃんとお別れ。結構楽しかったから、偶に遊びに行ってもいいかな。夜這い? いや、押しかけか。
じゃあまたね、と各々の部屋に向かった。
「わぁ、とっても綺麗だよ! マリア!」
「まぁ! 素敵な景色ですね」
「うん!」
用意してくれた部屋はとても落ち着いた雰囲気があってゆっくり休めそうな感じがする。窓の外はこの屋敷の庭が見えて、とっても綺麗。この屋敷のお庭も自慢のお庭だってお母様が言ってたな。その通りだった。
そしてその遠くには、少しだけど海が見える。今日は天気が良いからとてもキラキラしていて。早く近くで見てみたいな。
海の近くには市場もあるみたいで、ナナミちゃん達が絶対行きたいって言ってたから、馬車の中で私も一緒に行くって約束をしておいた。その時、ちゃんと海見れるかな。ふふ、楽しみだなぁ。
コンコンッ。
この部屋のドアをノックする音がした。誰だろう、と思ったらここのメイドさんで。マリアが開けると、メイドさんが3人入ってきた。
「本日から、お嬢様のお世話を担当させていただく事になりました」
「よろしくお願いいたします」
あ、そっか。タウンハウスからはマリアしか一緒に来なかったんだっけ。他のメイドさん達は休暇を順番ずつ取る事になっていたから。だから今日からは3人が手伝ってくれるって事ね。
彼女達は、順番に自己紹介をしてくれた。
「今日からよろしくね」
「はい!」
「こちらこそ!」
と、一度戻っていった。後でまた、お風呂の時に来てくれるそうだ。
けど、ドアの向こうから聞こえてきた。
お嬢様とっても可愛らしいじゃない! とか、黒髪と黒い瞳がとっても素敵だったわ! とか。丸聞こえですよ~。
隣のマリア、呆れ顔してるんだけど。知ってる人達って事なのかな? どれくらいの付き合いなんだろう、マリアはアドマンス家に来て長いって言ってたし。
でも、これって歓迎されてるって事だよね? いきなり娘が出来たって事で戸惑っちゃったかなって思ってたんだけど、これなら大丈夫そうね。良かった。
その後、ナカムラ兄妹達と一緒にばあやに屋敷の案内をしてもらった。ここ結構広いのね。迷子にならないよう早く覚えなきゃ。
「大・浴・場!!」
「だぁ~!!」
すんごく広い大浴場!! しかもとっても綺麗だし!! 毎日入ってもいいって事だよね!! 嬉し~!!
一緒に入ろうね!! とナナミちゃんと約束した。楽しみだなぁ。
入った瞬間に、景色が変わった。周りは緑が広がっていて。自然溢れる、とても広大な領地だと聞いてはいたけれど、ここまでとは思わなかった。
「うわぁ、緑だね」
「アドマンス領は、山もあるけど海にも面してるんだよ」
「へぇ、じゃあ海産物もあるってことか」
「そうそう」
首都は海に面していないから、海を見るのは今回が初めて。異世界の海ってどんな感じなんだろう。屋敷からは海も見えるって言ってた、眺めもいいってお母様から絶賛してたし。楽しみだなぁ。
3日目の泊まる宿はアドマンス領の宿。到着すると、領民の方々は私達を歓迎してくれた。お久しぶりです、ご夫人方。と。あと、私の事は皆知っていたらしい。新しいアドマンス家の娘だって。
でも、一緒に来た二人のことは不思議に見ていて。まぁ、顔が似てるから兄妹か何かだと思ってしまうのも無理はないよね。だから、ちゃんと説明をした。なるほど! とすぐ納得してくれたみたい。よかった。
夕食も、次の日の朝食も美味しくて、周りの方々からのおもてなしもあって。とても良い時間を過ごすことができた。
次の日の出発時にはもう少し滞在されてもいいのに、と残念がられてしまったけど、首都に戻る時もまたここに泊まる事になるから、またよろしくお願いしますと一言残して出発した。
「涼しいね、アドマンス領」
「だね、快適~」
首都は暑かったのに、途中から全然暑苦しくなくなった。馬車から降りても全然快適。今首都は一体気温何℃なんだろう、お父様とお兄様干上がってないかな、大丈夫かな。まぁ毎年の事なんだろうから慣れてるか。
進むたび外の景色が変わって、私達は揃って外を眺めていた。そしたら、思ったよりすぐ屋敷についてしまって。ぜーんぜん退屈しなかったな。二人といたのもあるか。
それにしても、とっても素敵な屋敷。首都のタウンハウスとはまた違った感じね。
「お待ちしておりました」
「久しぶりね、ばあや」
「今年もお邪魔させてもらいますね」
私達の事は事前に知らせてあったみたいだから、ようこそいらっしゃいました、と歓迎してくれた。私、いきなり出来た娘だからちょっと戸惑っちゃったりしないかな、と不安ではある。ここ、3週間くらい滞在するんだけど、大丈夫かな?
そう思いつつ、ばあやと呼ばれるメイド長さんに案内をしてもらった。私の事は気軽にばあやとお呼びください、と言ってくれて。お言葉に甘えてそうさせていただきます。
お部屋は一人ずつ用意されているみたいで、ここではナナミちゃんとお別れ。結構楽しかったから、偶に遊びに行ってもいいかな。夜這い? いや、押しかけか。
じゃあまたね、と各々の部屋に向かった。
「わぁ、とっても綺麗だよ! マリア!」
「まぁ! 素敵な景色ですね」
「うん!」
用意してくれた部屋はとても落ち着いた雰囲気があってゆっくり休めそうな感じがする。窓の外はこの屋敷の庭が見えて、とっても綺麗。この屋敷のお庭も自慢のお庭だってお母様が言ってたな。その通りだった。
そしてその遠くには、少しだけど海が見える。今日は天気が良いからとてもキラキラしていて。早く近くで見てみたいな。
海の近くには市場もあるみたいで、ナナミちゃん達が絶対行きたいって言ってたから、馬車の中で私も一緒に行くって約束をしておいた。その時、ちゃんと海見れるかな。ふふ、楽しみだなぁ。
コンコンッ。
この部屋のドアをノックする音がした。誰だろう、と思ったらここのメイドさんで。マリアが開けると、メイドさんが3人入ってきた。
「本日から、お嬢様のお世話を担当させていただく事になりました」
「よろしくお願いいたします」
あ、そっか。タウンハウスからはマリアしか一緒に来なかったんだっけ。他のメイドさん達は休暇を順番ずつ取る事になっていたから。だから今日からは3人が手伝ってくれるって事ね。
彼女達は、順番に自己紹介をしてくれた。
「今日からよろしくね」
「はい!」
「こちらこそ!」
と、一度戻っていった。後でまた、お風呂の時に来てくれるそうだ。
けど、ドアの向こうから聞こえてきた。
お嬢様とっても可愛らしいじゃない! とか、黒髪と黒い瞳がとっても素敵だったわ! とか。丸聞こえですよ~。
隣のマリア、呆れ顔してるんだけど。知ってる人達って事なのかな? どれくらいの付き合いなんだろう、マリアはアドマンス家に来て長いって言ってたし。
でも、これって歓迎されてるって事だよね? いきなり娘が出来たって事で戸惑っちゃったかなって思ってたんだけど、これなら大丈夫そうね。良かった。
その後、ナカムラ兄妹達と一緒にばあやに屋敷の案内をしてもらった。ここ結構広いのね。迷子にならないよう早く覚えなきゃ。
「大・浴・場!!」
「だぁ~!!」
すんごく広い大浴場!! しかもとっても綺麗だし!! 毎日入ってもいいって事だよね!! 嬉し~!!
一緒に入ろうね!! とナナミちゃんと約束した。楽しみだなぁ。