不本意ですが、天才パイロットから求婚されています～お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました～【極甘婚シリーズ】

　六項目の確認とともにフライトのルートを決定し、飛行計画書を作成して会沢さんがサインしたらディスパッチルームでのブリーフィングは終了となる。

　その後は保安検査を受けて、搭乗する旅客機へと向かう。飛行機に乗り込んだらまずは航空整備士と機体の整備状況についての打ち合わせが始まる。ここで燃料の搭載状況も再確認する。

　それから客室乗務員とのブリーフィングをおこなう。

　今日のクルーの中に大場の姿もあった。フライト後、那覇空港で時間があったら彼女に事の真相を確かめよう。

　まずは仕事に集中だと頭を切り替える。

　ブリーフィングでは機長である会沢さんを中心に本日の飛行ルートなどを説明し、客室でのサービスに影響が出ないようにする。

　他にも乗客が搭乗する前に様々な可能性を考慮して、客室乗務員と話し合って対処法を照らし合わせておく必要があった。

　コックピットに移動し、会沢さんとふたりで確認作業を進めていく。そして乗客全員の搭乗が終わり、CAによる離陸の確認も終わったと報告を受けた。

　ここからは航空交通管制部、通称ＡＴＣとのやり取りが始まる。離陸までのやり取りの中でのフレーズは航空業界において国際的に統一されている。