不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
「キス、してもいい?」
だけど甘い声で懇願されたら簡単に絆される。
「だめか?」
ダメ押しと言わんばかりに上目遣いで言われたら、ノーとは言えなくなる。でもはっきりと言葉にして「いいよ」とは言えなくて、小さく首を縦に振った。
私の小さな合図はちゃんと大翔に伝わったようで、彼の指が私の唇をなぞる。
「桜花……」
そして愛おしそうに私の名前を呼びながら、ゆっくりと彼の顔が近づいてきた。心臓は本当に壊れてしまいそうなほど激しく動いていて、ドキドキも止まらない。
胸は苦しくてパニックなのに、それ以上に大翔とキスをしたいという思いが強くなっている。
覚悟を決めてギュッと瞼を閉じると、大翔はクスリと笑った。
「どうしてこうも可愛いかな。……本当に困る」
「えっ? んっ」
ボソッと呟かれた言葉に目を開けた瞬間、視界いっぱいに大翔の綺麗な顔が広がった。それと同時に唇に感じた温かな感触に息が止まる。
少しして唇を離した大翔は、私を見て目を細めた。
「なんだよ、その顔は」
両頬を手のひらでグリグリされ、我に返る。
「ちょ、ちょっとやめてよ」
すかさず彼の手を掴むと、「やっといつもの桜花に戻った」と言われてしまった。
「緊張した?」
「……当たり前でしょ?」
だけど甘い声で懇願されたら簡単に絆される。
「だめか?」
ダメ押しと言わんばかりに上目遣いで言われたら、ノーとは言えなくなる。でもはっきりと言葉にして「いいよ」とは言えなくて、小さく首を縦に振った。
私の小さな合図はちゃんと大翔に伝わったようで、彼の指が私の唇をなぞる。
「桜花……」
そして愛おしそうに私の名前を呼びながら、ゆっくりと彼の顔が近づいてきた。心臓は本当に壊れてしまいそうなほど激しく動いていて、ドキドキも止まらない。
胸は苦しくてパニックなのに、それ以上に大翔とキスをしたいという思いが強くなっている。
覚悟を決めてギュッと瞼を閉じると、大翔はクスリと笑った。
「どうしてこうも可愛いかな。……本当に困る」
「えっ? んっ」
ボソッと呟かれた言葉に目を開けた瞬間、視界いっぱいに大翔の綺麗な顔が広がった。それと同時に唇に感じた温かな感触に息が止まる。
少しして唇を離した大翔は、私を見て目を細めた。
「なんだよ、その顔は」
両頬を手のひらでグリグリされ、我に返る。
「ちょ、ちょっとやめてよ」
すかさず彼の手を掴むと、「やっといつもの桜花に戻った」と言われてしまった。
「緊張した?」
「……当たり前でしょ?」