不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
「そうですか……。記憶にない人物が夢に出てくる、頭痛がするという他になにかありましたか? どんなに些細なことでもいいです」
「そうですね……」
突然聞かれてもすぐには思い出せない。しかし、あることが頭に浮かんだ、
「そういえば、最近出会った人なのに、一度だけその人のある表情を見てどこか見覚えがある気がしたんです」
それは大翔のことだった。初めてのデートの時にサウスパークで見せた大翔の表情が引っかかったんだよね。
「なるほど。それは最近のことですか?」
「はい」
大翔と出会ってからだから、最近と言えるだろう。
「どうやら松雪さんは、少しずつ記憶を取り戻しつつある傾向だと思われます」
「本当ですか?」
それはつまり、いい兆しってことだよね?
「はい。ですが焦りは禁物です。ここで無理をしたらだめですよ。あくまで自然に思い出すのが一番お身体に負担が少ないですから。ですが、松雪さんの記憶を取り戻したい、トラウマを克服したいという強い気持ちがなにより大切です。ゆっくり一緒に思い出していきましょう」
「はい、よろしくお願いします」
これから定期的に通院して、私はカウンセリングを受けることとなった。
「そうですね……」
突然聞かれてもすぐには思い出せない。しかし、あることが頭に浮かんだ、
「そういえば、最近出会った人なのに、一度だけその人のある表情を見てどこか見覚えがある気がしたんです」
それは大翔のことだった。初めてのデートの時にサウスパークで見せた大翔の表情が引っかかったんだよね。
「なるほど。それは最近のことですか?」
「はい」
大翔と出会ってからだから、最近と言えるだろう。
「どうやら松雪さんは、少しずつ記憶を取り戻しつつある傾向だと思われます」
「本当ですか?」
それはつまり、いい兆しってことだよね?
「はい。ですが焦りは禁物です。ここで無理をしたらだめですよ。あくまで自然に思い出すのが一番お身体に負担が少ないですから。ですが、松雪さんの記憶を取り戻したい、トラウマを克服したいという強い気持ちがなにより大切です。ゆっくり一緒に思い出していきましょう」
「はい、よろしくお願いします」
これから定期的に通院して、私はカウンセリングを受けることとなった。