不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
「俺は絶対に桜花がこうして俺のことを思い出してくれると信じていた。たとえ思い出してくれなかったとしてもずっとそばにいるし、また一から関係を築いていけばいいと思っていたんだ」
大翔の愛がひしひしと伝わってきて胸が苦しい。
「本当にありがとう、大翔」
「こっちこそ俺のことを思い出してくれてありがとうな」
見つめ合ったまま、どちらからともなく笑みが零れる。すると大きな咳払いが聞こえた。
「んんっ。キミたち、俺がいることを忘れていないか?」
驚いて声のしたほうに目を向けると、大翔と一緒に出てきた機長が気まずそうに私たちを見ている。
そこでやっとここが公衆の面前だということを思い出して、慌てて大翔から離れた。すっかり注目を集めていたようで恥ずかしくなる私とは違い、大翔は周りの視線を気にしていない様子。
「すみません、会沢さん。お先に失礼します」
何事もなかったように私の肩を抱いて歩き出そうとした大翔を、会沢さんは慌てて引き止めた。
「ちょっと待て上杉。その子が桜花ちゃんなんだろ? ちゃんと俺にも紹介してくれ」
「嫌ですよ」
「おい、俺は既婚者だぞ? 心配無用だろうが」
大翔の愛がひしひしと伝わってきて胸が苦しい。
「本当にありがとう、大翔」
「こっちこそ俺のことを思い出してくれてありがとうな」
見つめ合ったまま、どちらからともなく笑みが零れる。すると大きな咳払いが聞こえた。
「んんっ。キミたち、俺がいることを忘れていないか?」
驚いて声のしたほうに目を向けると、大翔と一緒に出てきた機長が気まずそうに私たちを見ている。
そこでやっとここが公衆の面前だということを思い出して、慌てて大翔から離れた。すっかり注目を集めていたようで恥ずかしくなる私とは違い、大翔は周りの視線を気にしていない様子。
「すみません、会沢さん。お先に失礼します」
何事もなかったように私の肩を抱いて歩き出そうとした大翔を、会沢さんは慌てて引き止めた。
「ちょっと待て上杉。その子が桜花ちゃんなんだろ? ちゃんと俺にも紹介してくれ」
「嫌ですよ」
「おい、俺は既婚者だぞ? 心配無用だろうが」