不本意ですが、天才パイロットから求婚されています~お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました~【極甘婚シリーズ】
「桜花、本当におめでとう」
「え、今それを言うの?」
絶妙なタイミングで言う兄にクスリと笑ってしまう。すると兄は真剣な声色で続けた。
「俺たち、両親を不慮の事故で亡くしただろ? 桜花のことは両親に代わって絶対に幸せにするって子供ながらに誓ったんだ。……でもその役目は今日で終わりだ。明日からは俺じゃなくて大翔に幸せにしてもらえ」
「お兄ちゃん……」
なによ、それ。どうしてこのタイミングで言うの? おかげでせっかくメイクしてもらったのに泣きそうだよ。
「お兄ちゃんのおかげで私はずっと幸せだったよ。本当に今までありがとう」
「桜花……っ」
泣き止んだばかりだというのに、また泣き出した兄。結局兄は号泣状態のまま入場となり、神聖な結婚式に笑いが起こったことは一生の思い出になりそうだ。
「それでは誓いのキスを」
牧師の言葉に、私と大翔は向かい合う。そして彼にウエディングベールを捲ってもらうと、白いタキシードを着て髪もいつも以上にカッコよくセットされた彼がいてときめく。
「どうしたらいい? 桜花」
「え、今それを言うの?」
絶妙なタイミングで言う兄にクスリと笑ってしまう。すると兄は真剣な声色で続けた。
「俺たち、両親を不慮の事故で亡くしただろ? 桜花のことは両親に代わって絶対に幸せにするって子供ながらに誓ったんだ。……でもその役目は今日で終わりだ。明日からは俺じゃなくて大翔に幸せにしてもらえ」
「お兄ちゃん……」
なによ、それ。どうしてこのタイミングで言うの? おかげでせっかくメイクしてもらったのに泣きそうだよ。
「お兄ちゃんのおかげで私はずっと幸せだったよ。本当に今までありがとう」
「桜花……っ」
泣き止んだばかりだというのに、また泣き出した兄。結局兄は号泣状態のまま入場となり、神聖な結婚式に笑いが起こったことは一生の思い出になりそうだ。
「それでは誓いのキスを」
牧師の言葉に、私と大翔は向かい合う。そして彼にウエディングベールを捲ってもらうと、白いタキシードを着て髪もいつも以上にカッコよくセットされた彼がいてときめく。
「どうしたらいい? 桜花」