不本意ですが、天才パイロットから求婚されています～お見合いしたら容赦ない溺愛に包まれました～【極甘婚シリーズ】

　お見合いをしてから三日間は毎日欠かさずにメッセージが届いていた。宣言通り、【おはよう】と【おやすみ】に始まり、その日の空の写真が送られてくることもあった。

　しかし四日目からぱたりと連絡が途絶えて四日が過ぎた。メッセージ画面には、昨日私から送った【おはよう】のメッセージが未読のまま。

　これほど連絡がとれないんだもの、スマホを見られない状況に陥っているのでは？　と心配になって一昨日、買い物に来た上杉のおじさまに聞いたところ、大翔はフライト中だと言っていた。

　ということは、故意に連絡を絶ち、私からのメッセージを無視しているということ？

　なんて考えたところで、ハッとなる。

「いやいや、元々はお見合いするつもりなんてなかったし、断る気でいたじゃない」

　そうだよ、むしろここは喜ぶべきでは？　大翔も乗り気じゃなくなってくれたら喜ぶべきじゃない。それなのに……。

　大翔から送られてきた綺麗な青空の写真を、ジッと見つめてしまう。

　たった三日間のやり取りだったけれど、向こうだって忙しいだろうにいつも私のことを気遣っていた。